佐藤愛子『九十歳。何がめでたい』(2016年、小学館)
近年、高齢の女性作家によるエッセイが、ベストセラーの上位に必ずと言っていいほど顔を出している。この数年のベストセラーを見ると、下重暁子『家族という病』、曽野綾子『人間の分際』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』といったシニア女性作家によるタイトルが上位に並んでいる。(日販...
若林靖永・樋口恵子編『2050年超高齢社会のコミュニティ構想』(2015年、岩波書店)
本書は、公益財団生協総合研究所による「2050研究会」の報告書をとりまとめたものである。研究会のテーマは、「今後、超高齢・少子・人口減少、単身社会にが進む2050年の地域コミュニティにおいて、生活協同組合が果たすことが出来る機能・役割は何であるか」というものである。...
稲葉陽二『ソーシャル・キャピタル入門 孤立から絆へ』(2011年、中公新書)
本書はその名の通り、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の入門書である。ソーシャル・キャピタルとは、「人々の間の協調的な行動を促す「信頼」「互酬性の規範」「ネットワーク(絆)」のことを指す。 これは、道路や橋、公共施設などのハード・インフラとは異なり目に見えないソフト・イ...
河合雅司『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(2017年、講談社現代新書)
本書は、現在から約50年後の2065年にわたって今後の日本社会に起こり得る事象を年表形式で約20項目にわたって解説している。 予測の内容の殆どは悲観的な事項である。「国立大学が倒産の危機に(2018年)」「介護離職が大量発生する(2021年)」「ついに東京都も人口減少に(2...