パット・ムーア『私は三年間老人だった 明日の自分のためにできること』 (2005年、朝日出版社)書名に表されているとおり、この本が書かれた1980年当時、まだ20代のうら若き女性研究者であったパット・ムーアが老婆に変装し、実際に彼女自身が変装を通じて感じた「老人世界」を表現したものである。 「変装」といっても、単なる簡単コスプレメイクではない。たまたま知り合った友人が...